2006年07月02日

≪2≫出版物とて、漢字変換のミスはある

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 自分でホームページやブログをお持ちの方はもちろんのこと、掲示板に書き込んだり、ブログにコメントしたあとで、漢字変換の誤りに気がついて恥ずかしい思いをしたと言う方は、少なくないと思います。

 私もその一人ですが、出版物とて例外ではありません。

 そういった誤変換だけを集めた書物や誤変換と同音異義語などの誤りを集めた書物があるぐらいポピュラーなものなのです。

 普通、そういったことにしばしば気がつくものではありませんが、辞書を読むのが趣味の一つである私は、他の方以上に、そういったものに出くわす比率が多くなっているということで、最近気がついたものの中から、関連するものを紹介してみましょう。

 漢和辞典やその周辺のものは、それ以外のものに比べ漢字に関する誤りが少ないと思われがちですが、まったく誤りがないわけでもありません。

 活字の時代には、活字の置き忘れではないかと連絡すると、そうだと言うような回答があったことがありますが、現代では、そういうことがなくなった変わりに、上で述べたように漢字変換のミスによるものが増えているのです。

 最近、「使者」を「死者」とする誤りがあり、出版社にお知らせしたことは、別のブログで書いたので繰り返しません。

 このたびは、「死者」とすべきところを漢和辞典が「使者」とした誤りです。

 『新漢語林』の1465ページの「骨」の解説中に「使者の骨。火葬にした人骨。」とあるのです。あきらかに「死者の骨」の誤りだと分かる例です。

 こういったところに誤りがないことが信頼につながりますし、このような意味がはっきりしているポピュラーな文字ではなく、漢和辞典を引かないと普通の人には分からない文字で、このような誤った入力をすると、致命的であるということで、こういった話題を取り上げる価値もあるかと思うのです。

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posted by jitenfeti at 11:57| Comment(10) | TrackBack(11) | 漢字一般

2006年06月25日

≪1≫一押しの中型漢和辞典

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 親字約19,700、熟語約120,000、解説の質・量ともに一冊本漢和辞典の最高峰。

 『学研漢和大字典』を27年ぶりに改訂。

 普及版は、中型漢和辞典として、初めて10,000円を切る9,240円(机上版は、24,150円)で、全JIS漢字対応版。高校生用漢和辞典が物足りない方には、最適である。普及版は、中型漢和一の軽さもあって取り扱いも便利だが、字が小さすぎると言う方には、机上版がお薦め。

 他の1冊本中型漢和辞典として、『大漢語林』などがあるが、いずれも発売から10年以上経っており、同書と『新大字典』が、JIS第1第2水準及びJIS補助漢字対応。『大字源』は、4巻本の『広漢和辞典』とともにJIS第1第2水準にすら対応していない(両辞書ともに特色のある優れた漢和辞典であるが、これだけコンピューターが発達した時代にJIS漢字に対応していないというのは、大きな欠点となる。)。

 『学研新漢和大字典』の元版『学研漢和大字典』の編者は、字源研究の碩学として、『字通』の白川博士と並び称される一方の旗手、藤堂博士。改訂された本書の編者は、改訂作業開始以前に藤堂博士がなくなられているので、現実には、その弟子の加納博士。

 私は、『字通』とともに同書を所有しているが、白川説やその他の字源説の信奉者であっても、手に取られる価値ありと思っている。

 国字説のある字を中心に約120箇所にわたる改訂意見を出し、約100項目が採用された。

 アマゾンのデータからすると、高校生用の小型漢和辞典と同列に比較しても売れているほうに入り、同社の『漢字源』より売れ行きが上であるのは、中型辞典の中では安いほうであるとはいえ、ちょっと驚きである。


学研新漢和大字典
著者名:藤堂明保(編集)
     加納喜光(編集)
出版社:学習研究社
出版年:2005.05
ISBN :4053000823



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posted by jitenfeti at 18:33| Comment(0) | TrackBack(6) | 漢和辞典